日々のこと
そばにいるね―痛みの夜に寄り添って

夜になると、父の胸の奥からゴロゴロという音が聞こえます。たんがからんで、息がしづらそうにしています。私はそばに行き、「お父さん、苦しいね」と声をかけます。 枕の角度を少し上げたり、体の向きを変えたりしながら、静かに呼吸が […]

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介護のヒント
父の食卓に寄り添う- 言語聴覚士の先生と一匙のぬくもり

週に一度、祈りの園生(そのう)(両親の部屋の名前)に、言語聴覚士のR先生が来てくださいます。言語聴覚士とは、ことばや嚥下(飲み込みのこと)のリハビリをしてくださる先生のこと。明るくやさしい二児のママで、父の食卓にそっと寄 […]

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介護のヒント
白い天井にゆれる秋 −父に届けた懐かしいぶどうの房

「寝ている時間が長い方は、白い天井ばかりを見ています。そこには何の刺激もありません。」 理学療法士の先生がそう話してくださいました。父もベッドで過ごす時間が多く、見上げるのはいつも同じ天井。その言葉に、はっと胸を突かれま […]

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日々のこと
祈りの園生(そのう)と可愛い小さな老人ホームごっこ

両親の部屋に入ると、窓からやわらかな光が差し込んでいました。父は元牧師、母はクリスチャンで、よく祈る人。母がこの家を「祈りの家」と呼ぶようになりました。 6畳の和室をフローリングに替えた両親の部屋は、ちょっとした2人部屋 […]

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