介護のヒント
飲み込めたしあわせ― 柔らか親子丼
介護をはじめて一年と四か月。その日々の中で、台所の工夫も祈りのかたちも、少しずつ変わってきました。 夏のあいだ、父の嚥下が弱くなり、飲み込むまでに時間がかかるようになりました。一口ごとに見守りながら、「どうしたらもう少し […]
おいしく、楽しく、そしてたんぱく質
父は一日の多くをベッドの上で過ごしています。訪問看護師さんが褥瘡(床ずれ)の予防に丁寧に関わってくださり、エアーマットのおかげで背中やおしりの皮膚もきれいに守られています。私も日々の介護の中で、少しでも快適に過ごせるよう […]
父の食卓に寄り添う- 言語聴覚士の先生と一匙のぬくもり
週に一度、祈りの園生(そのう)(両親の部屋の名前)に、言語聴覚士のR先生が来てくださいます。言語聴覚士とは、ことばや嚥下(飲み込みのこと)のリハビリをしてくださる先生のこと。明るくやさしい二児のママで、父の食卓にそっと寄 […]
白い天井にゆれる秋 −父に届けた懐かしいぶどうの房
「寝ている時間が長い方は、白い天井ばかりを見ています。そこには何の刺激もありません。」 理学療法士の先生がそう話してくださいました。父もベッドで過ごす時間が多く、見上げるのはいつも同じ天井。その言葉に、はっと胸を突かれま […]
要介護でも大丈夫。わが家の食卓が特別な朝カフェに
朝の食卓には、母の好きな定番のメニューが並びます。牛乳に溶かしたプロテインと野菜ジュース。トーストにジャムをのせ、卵料理を添えて、チーズとバナナを一緒に。視力が弱い母が安心して食べられるように、マグカップなどに手を添えて […]
わが家の合言葉は「ワンチーム!」ー 清潔で安心なわが家のために
両親がレスパイト入院とショートステイで留守の間、私たちきょうだいで力を合わせ、家中を清潔に整える大掃除をしました。普段はできなかったカビ取り、エアコンの掃除、カーテンやシーツの洗濯、切れた電球の取り替えなど──両親が安心 […]
目を閉じて感じる夏─自然音と緑で届ける涼やかな癒し
父は寝たきりで、母は目が見えません。それでも、少しでも季節を感じ、心やすらぐ時間を過ごしてほしくて──部屋のなかに、小さな工夫をいくつか取り入れています。 テレビの横には、姉が贈ってくれたポトスを置いています。そのグリー […]






