わが家の合言葉は「ワンチーム!」ー 清潔で安心なわが家のために
両親がレスパイト入院とショートステイで留守の間、私たちきょうだいで力を合わせ、家中を清潔に整える大掃除をしました。普段はできなかったカビ取り、エアコンの掃除、カーテンやシーツの洗濯、切れた電球の取り替えなど──両親が安心して帰れるようにと、心を込めて。
きっかけは、父が誤嚥性肺炎を繰り返したこと。暖房と加湿器によって、天井や壁にカビが生えてしまっていたのです。両親がいないこのタイミングしかできないと、私たちは決断しました。

まず弟のお嫁さんが、高いところからキッチン泡ハイターを吹きつけ、クイックルワイパーで垂れてくる漂白剤をキャッチしながら壁へ広げていきます。弟は洗濯乾燥機から出た湿気で生えたカビ退治と切れた電球の交換。私はエアコンフィルターの掃除、窓ふき、カーテン・布団カバーの洗濯などを担当しました。まさに「ワンチーム」での作業でした。

遠方に住む姉は、いつも経済的な支援とともに、「いつもありがとう。気持ちだけでごめんね」と心のこもった言葉とお小遣いを送ってくれます。忙しい合間を縫って手伝いに帰ってきてくれることもあり、そのたびに励まされています。

弟夫婦もまた、重たい買い物を一手に引き受け、オムツ、介護用品、飲料水やトイレットペーパー、お米、牛乳などもまとめて買ってきてくれて、大助かり。私がメンタル的にダウンしそうになると、夜遅くでも夫婦ですぐに来てくれて、話を聞いて慰め、私たちに何かできることはないかと聞いてくれます。
そしてもう一つ、あたたかいサポート。私を少しでも楽にさせようと、週に一度、弟のお嫁さんのお母さんが料理を作ってくださり、そのとき食べたいものを私がリクエストできます。それをお父さんが運転し、2人で仲良くわが家まで届けてくださるのです。さらに、母が病院に行くときに弟夫婦が付き添えない場合は、お嫁さんのご両親が車を出してくださり、付き添いまでしてくださいます。どれほど励まされ、癒されているか分かりません。
よく「ご両親の介護を一人でよく頑張って偉いね」と言われます。でも本当は、目には見えないところで多くの人が私と共に寄り添い、支えてくれているからこそ、私はやれているのです。
わが家の合言葉は『ワンチーム!』