2025年10月
飲み込めたしあわせ― 柔らか親子丼
2025-10-27
介護をはじめて一年と四か月。その日々の中で、台所の工夫も祈りのかたちも、少しずつ変わってきました。 夏のあいだ、父の嚥下が弱くなり、飲み込むまでに時間がかかるようになりました。一口ごとに見守りながら、「どうしたらもう少し […]
Can I Help You ?― 優しさを見つけた朝
2025-10-16
最近、母と私のお気に入りの言葉が“Can I help you ?”(何かお手伝いしましょうか?)です。きっかけは、ある朝のこと。父を起こして水分補給をしていたとき、背後から母のため息が聞こえました。 「わからない…」お […]
そばにいるね―痛みの夜に寄り添って
2025-10-12
夜になると、父の胸の奥からゴロゴロという音が聞こえます。たんがからんで、息がしづらそうにしています。私はそばに行き、「お父さん、苦しいね」と声をかけます。 枕の角度を少し上げたり、体の向きを変えたりしながら、静かに呼吸が […]
おいしく、楽しく、そしてたんぱく質
2025-10-08
父は一日の多くをベッドの上で過ごしています。訪問看護師さんが褥瘡(床ずれ)の予防に丁寧に関わってくださり、エアーマットのおかげで背中やおしりの皮膚もきれいに守られています。私も日々の介護の中で、少しでも快適に過ごせるよう […]
老いを生きる − 母の介護の日々に灯る希望
2025-10-04
「老いを生きるのは大変なんだよ。」 両親と暮らし、日々を支えてくれていた弟夫婦に、尊敬する老牧師が語られた言葉です。この言葉は姉と私にも伝えられ、今も心に残っています。その言葉を心に受けとめながら、今は私が両親と三人で暮 […]




